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【ホアカリのPCレビュー】| EH305W10K
Windows Vista のリリースと Core2 の登場は、2006年の同じ頃。
Core2 登場の前は Pentium4 (ペンティアムフォー) 3.8GHz の
爆熱マシンが最速最強だと思い、自分もこの時期は Pentium4 ベースの Celeron 1.8GHz のノートPCを購入して使っていました。
そのマシンは頻繁に冷却ファンが回って熱くなると遅くなるし、
バッテリーも 2.5 時間持ちませんでした。
動画のストリーミング再生は、排熱しっ放しのままフリーズするのが
当たり前といった有様で、使い始めて2年と持たなかったものです。
Vista がリリースされるまでの間は、それまで愛用していた
Pentium3 700MHz マシンの解像度を下げて我慢し続けたほうが
賢こい選択だったと思っています。
2009年に至っては、 EH305W10K と同格な感じの「Acer Aspire Timeline 4810T AS4810TG」が販売されました。
8時間PCが8万円台から。って頃です。(バッテリーの持ち時間) 仕様の主な違いを下記に列挙しますと
以上です。
あの当時 32bit 機で 99,800 円でしたので、最近は同格スペックの感じのする 64bit 機が 7万円も安くなっていたんですね。
32bit機は最大4GBまでしかメモリ増設出来なかったものの、
64bit機は有り余る程のメモリ増設が可能になっているようです。
最近のオークションでは 15型 32bit機の Core2 Duo 1GB の
中古でさえ、即決価格 3,500 円ってところですが、
中でも驚いたのは今でも愛用している Pentium3 700MHz の中古が 15,000 円で出品されていたこと。
上記機種は HITACHI FLORA270GX カタログ上の
最大メモリ 256MB でしたが、実際は512MBまで認識出来た
機種でXPを入れて使っているのですが、XPのサポートは既に
終了していますし、ウイルスに感染するリスクを考えると、
ネットに接続して使うには危ないですね。
ネットに接続しては使わないというスタンドアローンとしてなら Windows 2000 でもよいのですが、ServicePack4 まで
入れないとUSBメモリが認識されないという不便さがあるのです。
そのSP4も既にサイトからのダウンロードは出来なくなって
いますから、外付けHDDで他機種にデータ移動なんてことを
他にも愛用している 1999年製 Celeron 333MHz の機種では
しています。古いOSと機種は少々不便だということですね。
最近の新製品ではないようですが、高性能で安いと言えば
このようなPCもあるようです。
手のひらに乗っかるサイズでありながら、Windows10 32bit版・CPUは Atom ( 1.33GHz 4コア / 4スレッド ) のクアッド。
TVのHDMI端子に接続すればPCとして使えるらしく、
新品なのに 14,800 円ってことからしても気になる1台です。
メモリ 2GB 固定で増設不可ってところが気になるところですね。
参考になるのかはわかりませんが、
【 32bit版 Vista Home Basic 】
Pentium M 1.73GHz ( Single Core )
2GB メモリ仕様 ( HITACHI FLORA 270W )
で動画再生をした場合、CPU稼働率100% 表示はカクカクな上、
メモリ使用量は 1GB 相当になっています。
( FLORA 270W NB9 カタログ上の最大メモリは 1GB ですが、
実際は 2GB 認識出来ています。)
【 EH305W10K 】 でPC画面をそっくり録画する
デスクトップキャプチャーを無料版 Bandicam で行い、
更に閉じずにペイント・Photo Scape ・ Windows Movie Maker をタスクに常駐、ブラウザで動画再生をするなどのマルチタスクを行うと、
こちらは概ねメモリ使用量 3.1GB から始まって徐々に使用量が増えていく感じです。
Youtube のHD動画再生なら、CPU稼働率 50% 弱ですね。
( 一時的な置き場所として RAMディスク 1GB 使用、8GBに増設済仕様にしています。フル解像度 1,366×768 前提)
【EH305W10K】を使った動画
編集動画サイズはもとより、データサイズ圧縮目的で画面の解像度を下げる
という常套手段もありますが、画質が劣化するので解像度はそのままに
メモリの許容範囲で再生時間の短めなBGM無しの動画を何本か作り、
それを後で Windows Movie Maker で1つにつなげる時に
BGMを付けて仕上げることもスムーズにこなせました。
( 例えば 10 分の動画を 3 本作り、後からその 3 本をつなげれば再生時間 30 分の動画になります。)
ブラウザを開きっ放しで使い続けるとメモリの空きが減少してくるので、一旦閉じて開き直せば容量は回復します。
他にも 32bit機の 2GB は 64bit機の 4GB とデータ量は同じとして見れば、32bit機の 2GB は特に悪くも無いのでは?
メモリの心配をするより、あまりCPUが熱くなると処理速度が低下する事の
ほうが重要ではないのかと、個人的には思います。
仮にメモリが不足した場合は HDD か SSD を仮想メモリとして
Windows 側で確保した予約領域に Paging File として書き込まれ、
これが Windows のデフォルト設定ではシャットダウンしても
消えないままになることから将来空き容量が心配されるのですが、
ファイル名を指定して実行かコルタナの入力フォームに regedit と
入力してレジストリエディターを起動し、
【 HKEY_LOCAL_MACHINE 】【SYSTEM】【CurrentControlSet】【Control】【Session Maneger】と順にクリックし、
【Memory Management】の中にある【ClearPageFileAtShutDown】の上で右クリックから【修正】、16進数をチェックして
1 を入力、【OK】をクリックしたら再起動でセットは完了です。
これでシャットダウンする度 PageFile が削除され、懸案だった
空き容量不足の解消にはなりますが、遅くても動かなくは無いという
仕様を想定したお話しです。
【 EH305W10K 】 はストレージは 32GB ですが、
空き容量は 8GB / 27.2GB 足らずですから、プリンタードライバ・
PDF Reader ・ UP Dateなどの必要最低限のものだけを基本的に
インストールするぐらいとして、後は RAMディスク上で解凍し、
使えそうなデータをUSBメモリなどに保存していけば
ストレージの容量は特に気にならないですね。
容量不足を補うため、この機種で記憶域の追加を120GB SSDをフォーマット、外付けとしてUSB接続した後プールの作成をしたところ、
作成できないばかりか未フォーマットにされてしまいました。
(フォーマット済みなら書き込めても、バックアップは失敗とされます。)
補足として インテル HD グラフィックス 400 の性能についてですが、Youtube の動画をフルサイズの画面で再生してもスムーズに表示されて
いたことから、似たようなスペックの機種があれば同様なのでしょう。
以上の観点からすると、
64bit機の廉価版モデルでもベースは Core2 のメモリー 4GB ~、
32bit機なら Core2 のメモリー 2GB ~ 4GB で
結構ヘビーに使えそうです。
とはいえ・・・。
あんまり動画再生をしているうちにメモリのキャッシュが溜まり、
起動直後のメモリ使用量が4.5GBとか増えてきますので、
まめにキャッシュを削除しないと上記の仮想メモリ依存の動作になるので
レスポンスが悪くなりますね。
話しは変わりますが、中古PCはOSを自前で調達する必要があります。
Windows Vista のサポートは2017年までのようですし、
スタンドアローンで使うなら Office とか Basic のように、
その稼働時間のほとんどがアイドル時間のようになるので画質の差はありますが、
Celeron 333MHz でも Pentium M 1.73GHz でも
体感としては大差が無かったりします。
ネットに接続して使うなら Linux とか Mac ならともかく
最新OSの調達とインストールが必須になるし、
【 EH305W10K 】 の場合、もともとDVDレスモデルで
内蔵型 DVD を差し込んだだけではブートデバイスとして認識されません。
初期仕様である TERM 32GB SSD 以外の SSD を差し込んでもやはり、
ブートデバイスとしては認識されませんでした。
BIOS の設定から USBブートさせようにも起動しませんでしたし、
「バックアップは失敗しました。」と表示されてしまいます。
DVDが無い関係で修復ディスクも作れませんでした。
ウィルスに感染したことを想定して初期化した時には、
空き容量不足で中断されて起動出来なくなりました。
この時は購入から1年未満だった関係で、無償修理にてOS復旧して
頂きましたが、この機種のOS無しを中古で購入した場合は、
OSのインストールは埼玉のサポートセンターで有償修理になると思いますので、新品で買うよりも高くなる可能性がありますね。
中古の場合、長期的に見れば USB ブート不可な DVD レスモデルなだけに、
OS 復旧に伴うランニングコストに差が出るでしょう。
※ USB ブート不可と表記したのは、過去の経験として DVD レスモデル FLORA 270GX に外付けCDを接続してWindows XPを
インストールした時、MBR (Master Boot Record)までは
書き込まれなかったせいかブートせず、内蔵 HD にバックアップが
作成された形になっていました。
そこで修復ディスクがあればそのバックアップデータからインストールする形で
問題無かったと思うのですが、修復ディスク自体は販売されていないため
実質不可との個人的解釈です。
OS が起動するなら外付け CD か DVD に前もって修復ディスクを作り、
後はバックアップデータがあれば問題無いならいいですけどね。
修復ディスク( Windows RE )をUSBからブート出来るのかが
EH305W10K のネックです。
2015年エディオン冬モデル EH305W10K と
2016年エディオン冬モデル EH306W10K との違いとすれば・・・。
【 EH305W10K 】なら DVD もメーカー有償修理で装着可能でしたが、
ちょうどその取り付け位置に VGA端子・SDXCスロットが
移設されていたことから DVDは外付けのみになるようです。
後はメモリ 2GB を 4GB 仕様に変更された点、
CPU Celeron N3050 が N3060 に乗せ換えられているようです。
( バースト周波数 2.16GHz が 2.48GHz といった違い。)
売値は昨年と同じでありながら、性能はささやかながら向上していることが
伺えますね。
EH305W10K と見た目も性能も同じ CN314J がマウスコンピュータで販売されていたのですが、こちらはBIOSのブート制限は無いようです。
CDレスのFLORA 270GXは内蔵型CDを差し込むだけで
ブートデバイスとして使えたものでしたが、EH305W10K では
SSDの増設さえも制限されているといった違いがあるようです。
上記にも示しましたが DVD レス仕様機種が新機種として販売されており、
後にメーカー依存となる可能性が高いだけに、マウスコンピュータさんの
アフターサービスは充実していることを実感しています。
ある程度の仕様を購入時に選択出来る BTO
( Build To Order ・受注生産 ) を推進されているメーカーでもあり、
新品での購入前提なら、予算に応じて仕様を選択出来る魅力があるようです。
2016/12/02